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2020/02/21 明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

こんにちは。 近藤です。

 

今日は、本を1冊ご紹介したいと思います。

 

私は読書が好きで、普段からよく本屋には行っています。

 

ただ手に取る本は、これまでいわゆる「自己啓発本」や「小説」といったジャンルが多く、

 

本屋に立ち寄っても、特定のジャンルのコーナーに行って他のコーナーに立ち寄ることはありませんでした。

 

今回、本社の朝礼で、本の紹介をすることになり、せっかくの機会なので普段手に取らないジャンルの

 

本を選んでみようと思い、「専門書」、「哲学」、「随筆」のコーナーに行ってみました。

 

その中で、ふと目に留まったのが、今回のブログタイトルにもしている

 

「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」という本でした。

 

 

 

 

目を引くタイトルに、美しい装丁。

 

とても気になり、購入してみました。

 

本の著者は、樋野先生という医学部教授の方で、「がん哲学外来」の創始者という肩書の方です。

 

「がん哲学外来」というものを簡単に説明します。

 

現在、日本では生涯のうち半数の方が何らかのがんを患うとされており、

 

とても身近な病気です。現在の疾患者における完治率は6割を超えてきており、

 

ひと昔前に比べれば、治りやすくなったと言えるでしょう。

 

とはいっても、従来からの「がん=死」という概念は根強いものがあり、

 

がん患者の方は、病気が発覚し、治療を進めていく間は、

 

ひどく落ち込み、悩み、苦しむ方が大多数だそうです。

 

わたしももし、今日がん宣告をされれば、一度は絶望すると思います。

 

そんながん患者の方々を臨床医学ではなく、心のケアを通じて、

 

治療していくというものだそうです。

 

この本では、著者が実際に何千人ものがん患者の方に向き合い、寄り添い、

 

話を聞いてきた体験をもとに、その時々に応じて、

 

患者の方にかけた言葉をつづったものです。

 

読んだ感想は、それぞれ違うと思います。

 

ただ、死を前にした人間に対して、心から寄り添い、

 

真剣に話を聞く中で、紡いでいかれた言葉の数々はとても美しいです。

 

私自身、この本を読んでから、

 

周囲に、より笑顔と、元気を振りまくよう心掛けて生活するようになりました。

 

皆さんも、機会があればぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。